徳之島の山々には2種類のツツジ「サクラツツジ」「タイワンヤマツツジ」が咲きます。現在、徳之島の井之川岳(645m)ではサクラツツジが開花を迎えています。花びらの色は「白」で、緑の樹木の中に際立っていて、すぐ見分けることができます。今年は、昨年の10月に襲来した大型台風18号・19号の影響もあってか、花数は少ないです。この「サクラツツジ」は取ってきて植えてもなかなか根付きが悪いため、盗掘されないようです。
一方、「タイワンヤマツツジ」は盗掘などの影響で非常に数が少なくなりました。徳之島の「タイワンヤマツツジ」の特徴は花の数が多く、花は「ピンクや赤色」をしていて、葉が見えないぐらいに花いっぱいに咲くのが特徴です。現在は観賞用として植えられているもので、人家の庭先や盆栽で見かけることがあるぐらいです。25年前は徳之島の高い山々にはたくさん生えていました。現在はほとんど見かけることはありません。
ということで、徳之島の「サクラツツジ」「タイワンヤマツツジ」は緑の山中に、対照的で品格のある華麗な花色でアクセントを付けながら自生しています。その光景がいつまでも見られるように盗掘行為だけはやめて欲しいと思います。
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