平成27年6月16日(火)・17日(水)の２日間、昭和４５年に天然記念物に指定されたオカヤドカリの産卵の様子を見に、徳之島町金見崎に行ってきました。
ここでは砂浜を埋め尽くすほどの大群のオカヤドカリ(方言：アマン)が、産卵のために浜辺に群がっている光景が見られました。波打ち際で繰り広げられる産卵は感動的な瞬間でした。
このような大群の産卵光景を人が簡単に立ち入れる場所で見られるのは、日本でもここ金見崎しかないと言われています。あと数日で、この大群の産卵の様子は終わるのではないかと思います。この様子を動画でも撮影して来ました。後程、YouTubeにも更新いたします。（ヤドカリは波が押し寄せるチャンスを見ながら卵を産むので、なかなか撮影が難しかったで～す。）
ところで、金見崎の住民の話では、ヤドカリの大群光景は、先週の金曜日(6/12、沖縄の梅雨明けの翌日)からだそうで、このような光景が見られると梅雨明けだと言っていました。確かに沖縄の梅雨明け以降、ここ徳之島でも雨らしい雨は降っていません。沖縄同様、徳之島も梅雨が明けたかも知れません。産卵という年に一度のチャンスで、小さな生き物が教えてくれる不思議な光景です。
ちなみに、全世界には15種類のオカヤドカリがおり、日本には７種類います。現在、この金見崎では５種類が確認されているそうです。アマミノクロウサギ同様、天然記念物で、この中には絶滅危惧種に含まれているものがいます。従って、許可なく取ることは禁じられています。今から、50年ぐらいまでは、魚をつる餌としても利用されていましたが、これも今はやってはいけません。
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