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貴重な黒砂糖作り経験!  (H26.10.28更新)      行事一覧へ
 平成20年3月8日(土)、今から6年半前、鹿児島県立徳之島農業高等学校あと地で、伊仙町立伊仙小学校4年生が経験した「黒砂糖(方言:くるざた)作り」を掲載します。当時、伊仙小学校では「総合的な学習の時間」に、4・5・6年生はサトウキビ・ジャガイモなどを、学校裏(北側)の畑を借りて、自分たちで育て収穫する体験学習をしていました。
 良いことに、以前から伊仙小学校校区内にあって、今は廃校になった「鹿児島県立徳之島農業高等学校」の先生方の協力を得て、農業体験学習を実施してきていました。この時の黒砂糖作りも、現在「徳之島高等学校」に設置されている総合学科の先生方の協力で実施することができました。もちろん保護者の方の協力もあってできた経験でした。子供たちはと言うと、初めての経験とあって、生き生きと楽しそうにやっていたのが、今でも懐かしく思い出されます。
 徳之島の基幹産業はサトウキビです。それだけに、子供たちにさせたい経験の一つです。おそらく、この経験をした子供たちは心の中に何かを見付け刻んだことでしょう。それが直接体験の強み・良さだと思います。
 今後の世界的な教育の動向としては、「覚える学習」から「覚えた知識を生かす学習(発展学習)」を進めることだと言われています。最近は漢字・計算・歴史・県国名などは携帯電話やパソコンなどでいとも簡単に調べることができます。ですから、このような漢字や計算等を覚える学習よりも、もう一歩進んだ想像力を生かして何かを作ったり考え出したりする学習が重視されてくると言うことです。このようなことから、ここ数年のうちに、日本の教育の在り方が見直されてくることでしょう。(追加文:つまり、これからは今まで以上に世界の人々が互いに助け合い励まし合って生活できる社会、そして一人ひとりが目標を持ち生き生きと幸せに生きていける社会、そのために、自分を高めつつ、世界の人々のために貢献しようとする人材を育成する教育ということになります。ちょっと難しいことを書いちゃったかな!)
 そこで言えることは伊仙小学校での砂糖作り経験などのような直接体験を小さいうちにうんとさせておくことが大事だということです。田舎の子供たちはいろいろな体験のできる環境にあり、これから世界的に進められるであろう教育をやろうと思えばすぐできるという利点があります。ぜひ子どもさんたちの成長のために、保護者や地域の方のご協力を願いたいものですね。
 下記の写真は昔ながらの「砂糖作り」を工程順(@などで表記)に掲載しています。

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方言:さたぐんま (昭和39年頃まで、各家庭(個人)で、これで黒糖を作って売って生活していました。)
@牛の代わりに子供たちが「さたぐんま」を回しています。
昔は牛や馬でした。牛や馬が止まらないように、子供が後ろから棒を持ってあやすのが手伝いでした。
他の家の手伝いをして、牛のフンぐらいの大きさの黒砂糖のかたまり(方言:
かたす)をもらたりもしました。
Aサトウキビを入口に入れてしぼっているところです。
B反対側にも人がいて、返してあげて2回しぼっているところです。
Cサトウキビをしぼって出てきた汁を取っているところです。
昔は、汁は炊く小屋(方言:
さたやどぅり)の中のなべ(方言:さたなぶ)に竹パイプ等で直接流し込みます。
なべ(長方形、たたみ2枚ぐらいの大きさ。)は小屋の中の必ず低い位置に置かれています。



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