平成27年度の鹿児島県教職員人事異動で、徳之島から島外へたくさんの先生方が転勤することになりました。平成28年3月30日(水)の亀徳新港での見送りの様子を紹介します。港は子ども・保護者・同僚(先生)などの見送りの方でいっぱいでした。
船が入港する30分前頃から、学校ごとに集合体となって、港のあちらこちらで出発式が行われました。どの学校も工夫を凝らした見送りで、踊りや歌があったり、胴上げがあったりでした。またエールもそれぞれに個性たっぷりで、傍から見ていてとても楽しいものでした。そこには転勤者との別れを惜しむ姿がにじみ出ていて、中には心を打たれ、涙する人もいました。
徳之島のことわざに、「じんかねゐ くゐーり ゆりや、 たまし くゐーり。」という言葉があります。「お金を くれる よりは、魂を くれなさい。」子や孫に財産を与えるより、魂をくれたほうが良い。つまり、「学問はとても大事です。子供には学問をさせなさい。」ということです。これには教え導いてくれる先生を大事にしなさいという意味合いも含まれています。
出発式が終わった後、船にテープを張ったり垂れ幕をしたりで、船はふだんと違った様相でした。船が接岸し始めると、互いに声を掛け合いながら手を振り交わしていました。船の別れの時間は長く、飛行機と一味違いました。どの先生方も「子どもに惚れ・仕事に惚れ・地域に惚れ」、頑張ったという証がひしひしと伝わってくる光景でした。本当にお世話になりました。新任地に行かれましても徳之島のことを忘れないでご活躍ください。
|
行事一覧へ 
