平成30年4月17日(火)、鹿児島県徳之島事務所の職場研修で「ハブ」の研修があり、作成してみました。ご覧ください。 |
【ハブの種類】 |
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奄美大島や徳之島では金ハブ・銀ハブと呼んでいるが、遺伝子的には同じもの。同じ親の卵をふ化させて、金ハブと銀ハブが混ざって誕生することがある。 |
【ハブの分布(生息地域)】 |
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日本では南西諸島。鹿児島県の奄美諸島「奄美大島・枝手久島・加計呂麻島・請島・与路島・徳之島」、喜界島・沖永良部島・与論島にはいない。
その他、沖縄県「伊平屋島・伊江島・水納島・瀬底島・古宇利島・屋我地島・沖縄本島・藪地島・浜比嘉島・平安座島・宮城島・伊計島・渡嘉敷島・渡名喜島・奥武島・久米島」など。 |
【ハブの特徴】 |
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全長は約1~2m前後。最高記録は243Cmで体重は3.15Kg。体色によって「金ハブ・銀ハブ」頭は三角形。体は白や黄色地に黒い細かい網目模様。大島紬元祖の龍郷柄に採用される。
目と鼻の間に赤外線で獲物を感知する器官(ピット)がある。ピット器官が熱を感知する時間は「5秒~10秒」かかる。1m50cm以上(ハブ自身の体の3分の2以上の長さ)は飛べない。
攻撃性は非常に強く、ピット器官で感知すれば威嚇行動なしに即座に襲う。徳之島のハブは特に攻撃的であり、徳之島のハブ咬症人口は最も多い。
食料は主に小型の哺乳類(クマネズミ属が82.5%)。その他、鳥類・爬虫類・両生類・魚類など。 |
【ハブの活動期】 |
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外気温が23度~27度(特に24度前後)、湿度70~80%。気温が30度以上、10度以下では全く活動しない。一番活動する時期は、4月~6月、9月~11月。時間帯は、日没から夜10時頃までと、朝4時~6時の間。 |
【ハブの出没場所】 |
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夜行性。山腹・集落のある低い所・畑・道路・海岸・磯・街中で、「草むら・木の根穴・畑作物(サトウキビ畑等)・周辺の木々(ソテツ等)・畑小屋・サンゴ礁の石垣・道路の側溝」等にいる。 |
【ハブの大敵】 |
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直射日光、マングース等。虫除けスプレーなどのような有効な忌避剤がない。 |
【ハブの毒性と症状】 |
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出血毒で、咬まれると「痛み・患部の壊死・腫れ・嘔吐・腹痛・下痢・血圧低下・意識障害など症状を引き起こす。
ハブに咬まれると、赤血球・白血球と毛細血管が破壊される。特に酸素を体内中に運搬する役割の赤血球(ヘモグロビン)が破壊されるので、細胞が酸欠状態になり窒息死し、腐れていく。
咬まれたら毒がまわるのを防ぐために部位知覚を縛り、安静にすることが大事である。 |
【咬まれた時の処置】 |
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5つ手順:傷口を確認(1mmの穴が1~4つ)⇒毒を吸い出す(初期10分が勝負)⇒咬まれた上部(心臓に近い部分)をタオルやヒモで縛る。15分おきに緩める。⇒安静にする⇒救急車を呼ぶ。(ほとんどの病院はOK) |