非常災害時にはラジオは持ち歩いて情報を得るのにはとても便利で最適なシステムです。
9月1日に亀津の町で、徳之島ミニFM(76.4MHz)が開設され、伊仙町・天城町では各家庭に設置済みの光ファイバー網受信機(IP告知放送システム)の4チャンネルで聞けるようになりました。
これを機に、徳之島に設置されているNHKラジオのNHK鹿児島徳之島中継所を尋ねて撮影してきました。現在、このラジオ塔からはAMラジオ放送だけが中継されています。
このAMラジオの伊仙町伊仙~阿三方面での受信状況はと言いますと、昼間はなんとか聞くことができますが、夜になると外国放送の混信が入り、極端に聞きづらくなり、何を言っているのかも分からなくなることがしばしばです。夏の巡回ラジオ体操の放送もとても聞きづらいので、携帯やタブレットで「NHKネットラジオ・らじるらじる」を利用しているのが実情です。地震等の災害が起った時などは、今の状態では役に立たない状況だと言えます。
では、もう一方のFM放送はどうかと言いますと、ラジオ塔からではなく、実は井之川岳にある「テレビ塔」から流されているということです。テレビと同じFM波だからだと思います。
このFMラジオの伊仙町伊仙~阿三方面の受信状況はAM放送同様で、AM放送よりは夜でも何とか聞くことができます。これはFM波を使うため、電離層(昼:F1・F2層、夜:F層)の影響が少なく、外国の放送が届かないためだと考えられます。
徳之島は台風が毎年襲来し、転電も毎回起こります。その時もラジオは情報を得るのに大いに役立ちます。災害時でも昼夜問わずどこでもどんなラジオ機器でもはっきり聞けるラジオ放送は、徳之島全体では今のところないのが実情です。名瀬にある「奄美FM」が平成22年10月20日に奄美で発生した記録的な集中豪雨の際に、大いに活躍したというニュースはとても意義深いものがありました。教訓にしたいものです
|